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サポートNo.131(2020.6.15発行)の掲載内容

創立30周年を迎えるにあたって(野生動物救護研究会会長 盛田 徹)

 野生動物救護研究会が、会員の皆さまはもとより関係行政機関、関係団体並びに関係者の皆さま、開業獣医科病院、多くのボランティアの皆さまのご協力をいただきながら30周年を迎えられることに、心からのお喜びと感謝を申し上げます。(以下略)

 

投稿症例:タンチョウのスラリー転落事故(黒沢信道)

 釧路管内鶴居村の農場で、スラリータンク(牛の糞尿だめ)にタンチョウが転落する事故があったので報告する。これまでに救護例は報告したことがあるが(No.119)、今回は救出できなかった事例である。また、過去に転落死したタンチョウの解剖所見に関しては、釧路市動物園の吉野氏からの既報がある(No.116)。

 

スラリー転落事故のその後(黒沢信道)

 タンチョウのスラリー転落事故が起きた農場で、スラリータンクの上部にキラキラテープを張り巡らして落下を防止する試みを行った。

 

症例報告:肝臓破裂により死亡したフクロウ(黒沢信道)

 農村地帯の住宅の横で回収されたフクロウの死骸を解剖したところ、肝臓破裂による失血死であったと診断された。外傷はほとんど見あたらなかったが、カラスの群れに追われて住宅に衝突、落下した際に腹部を打撲して肝臓破裂を起こしたものと考えられた。

 

資料:欧米の野生動物疾病センターの現状(日獣会誌、門平睦代氏の論説より)

 

情報:オジロワシ・オオワシの風車衝突事故(ワシ類保護増殖検討委員 黒沢信道)

 

報告の紹介:チョウゲンボウの野生復帰(WRVのNewsletter、境貴昭氏の報告を紹介)

 

News & Letters 131