· 

サポートNo.134(2021.3.10発行)の掲載内容

【1】ハヤブサ保護の報告(音成邦仁、小笠原浩平)

釧路管内鶴居村の牧草地で収容発見されたハヤブサ(希少種)を収容し、釧路湿原野生生物保護センターで診察、リハビリを受けて放鳥に至った経過の報告。骨折などはなかったものの趾の脱力があり、飼育下で観察と採餌のためのリハビリを継続。13病日までの療養で放鳥可能となった。

【2】池田町で発生したタンチョウ2個体の交通事故について(吉野智生)

十勝管内池田町で死体で回収されたタンチョウ2個体の検視結果について。2個体は同時に発見され、成鳥オスと亜成鳥メスの組み合わせで、ペアだった可能性がある。いずれも腰部や胸部に打撲痕があり、骨折や腹腔内の出血を認め、衝突に伴って出血多量により死亡したものと考えられた。収容場所は畑地帯の道路上であり、交通事故が疑われた。

【3】家庭でできる野生動物救護~もっと気軽に救護をしてみよう(廣島潤子)

一般の人には敷居の高い野生動物の救護について、リハビリ期間中の飼育環境や餌をいかに工夫するか、特別な施設でなくても実行可能なヒントを満載。サポート130号に掲載した「初期救護」の続編

【その他】

・研究紹介(複数のカラス類死体の剖検結果)

・報告紹介(ヤンバルクイナを復活させる)

・News & Letters